2018年12月5日水曜日

なんとなく『DQC』について語りたい。

本記事は『ボドゲ紹介 Advent Calendar 2018』の5日目(12/5)として書いております。

かれこれ2年半ぶりくらいにブログの管理画面を開きました。あかまどうしです。

最近のボードゲーム関連の個人的トピックスとしましては、東中野のディアシュピールさんで第2・第4火曜日に開催されているオープン会(六火亭)の主催を引き継ぎました。

それはさておき、本企画についてはTLでふと見かけ、なんとなくカレンダーに登録してみました。感覚的には『ゴミ出しのついでに散歩しよ』くらいのなんとなくです。ですのでなんとなく好きなゲームについて語らせて頂きたいと思います。


今回紹介するゲームは『DUNGEONQUEST REVISED EDITION』(Fantasy Flight Games)、日本語版は『ダンジョンクエスト クラシック 完全日本語版』(アークライト)です。記事タイトルの『DQC』は日本語版の英語表記略称ですね(使ってるの自分だけな気もしてきましたが)。

スウェーデンのJakob Bondsらによる2014年の作品で、1〜4人用、60分程度のゲームです。・・・が、60分というのは想定最大値です。最短はおそらく5分もかかりません。


このゲーム、プレイヤーは ”英雄” と呼ばれる個性的なキャラクター達の一人となり、生存率10%ともいわれるダンジョンに『果敢に潜入し』、『価値のあるアイテムを手に入れ』、『時間内に無事に脱出』することが目的となります。




(脱出できなかった英雄の図)


そう、『行く』『拾う』『帰る』を全て達成した英雄が真の英雄なのです。もし複数の英雄が帰還したならば、アイテムの価値で優劣を決めますがある意味それは些細な事です。




(真の英雄の図)


ゲーム中、プレイヤーは手番に「移動」「探索」「カタコンベに移動する」のどれかを行うことができます。

・「移動」:部屋(タイル)から隣接する部屋に移動する。移動先が明らかになっていない場合は部屋タイルを引きルールに沿って配置。その後、進んだ部屋に設定されてい処理をする

・「探索」:探索が可能な部屋に留まり探索する(探索カードを引く)

・「カタコンベに移動する」:盤面の下層に仮想的に設定されている真っ暗な大部屋に移動する(平たく言うと階段を下りる)

というわけで、基本的には移動と探索を繰り返してゲームを進めていきます。




(とある日のダンジョン)


おっと、ここで案内役が少し語りたいそうです。

「中央の部屋には財宝が集まっている部屋があり、強力なドラゴンも居ますが幸いなことに基本寝ているので一攫千金のチャンスです。道中には罠があったりモンスターと遭遇したりもしますが、退けてしまえば問題はありません。しいて言うなら日没の時間になるとドラゴンがダンジョン内を徘徊し手当たり次第に大暴れする事でしょうか・・・まぁ所詮はダンジョン内の話です。脱出してしまえば関係ありません。何せ皆さんは死線をくぐり抜けてきた英雄ですから。」


と、話してくれました。・・・しかし、ここで思い出してほしい事が一つあります。それは『生存率10%ともいわれるダンジョン』ということです。なぜそれほどまでに困難なのか。。。

それはゲーム中のほぼ全ての処理が ”運” の支配下に置かれているからです。キャラクターの能力は初期設定のまま上昇することもなく、行動したことによる見返りは財宝以外にはほぼ皆無です。常に ”出たとこ勝負” の繰り返しです。


選択しているようで選択させてもらえないゲーム、それがダンジョンクエストクラシックなのです。


・・・もう一人の案内役が語り始めました。

「財宝に気を取られて部屋に長居すると、ドラゴンは突然起きて火を放ってきますし、罠を回避するためには、時に神がかり的なダイスロールをしなければなりません。仮に、もし回避できなくても怒ってはいけません。怒る事が出来るということは、即死系の罠では無かったのですから。モンスターとの戦闘は近距離攻撃・遠距離攻撃・魔法攻撃の打ち合いです。魔術師だって殴ってくるし、トロールだって魔法を唱えます。本当に日没は18:00ですか?もしかしたら17:30だった気がしませんか?」


よく言う「これ運ゲーじゃん!」なんてレベルを超越して ”運” です。


そして死んだら即脱落です。『アイテムを全部捨てて復活』なんて救済もありません。

プレイヤー全員がアンラッキーな日なら5分で終わります。

そう、4人全員が ”初手死” することもあり得るのです。



(インスト者が不幸にも初手死してしまう、通称「インスト初手死」の決定的瞬間)


そんな ”運ゲー” もとい ”運” そのものであるダンジョンクエストクラシック。
お声掛けいただければ、僭越ながら ”案内役” をさせて頂きます。


以上、長文乱文失礼しました。それでは皆さま、よいお年を。


あかまどうし

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